Tuesday 18 September 2007

my supervisors

こちらのラボでは、ラッキーなことに3人のprofessorに面倒見てもらっております。

私を雇ってくれているのは、陽気で多趣味なRay。

超多忙で不在が多いせいもあり基本放任主義だけど、スタッフ+学生が日常生活を楽しんでいるかどうかには常に気を配ってくれる。「人生を楽しんでないと良い研究なんてできないよ」というのがモットーで、私がここに来てから数ヶ月は毎日私の座席まで来て'happy?'と気遣ってくれた。
ホームパーティーや食事会も頻繁に開催し、スタッフ間の交流を図ってくれたり。これまで半年間だけで何度食事に連れて行ってもらったことか… お陰で自分では一生行けないような所にも行けたりなんかして、本当に有り難い。
芸術好きでもあって、ラボ内に絵画が沢山飾られているのは彼の提案に違いない。来月のRetreat@Zurich(これもRayの企画)では弦楽四重楽団を招いてコンサートをやるのだとか。

外から見ると"怖い"人らしく「プレッシャーがすごいでしょ?」と聞かれることもあるけど、そうでもない。私が鈍感なだけ? 
無意味にプレッシャーを与えてきたりはしないし、基本的には「最近どう?」「ちゃんとやってま~す」「good!」で終了。


Rayの隣の部屋に住むKarlには、Rayに連れられて行った超poshな食事会で隣の席になり「是非うちのグループミーティングにも参加して」と誘われて以来、お世話になっている。

Karlのグループミーティングはすごい。
週2回、きっちり2時間ずつグループ内の誰かが研究発表をするんだけど、毎回ミーティングの前に行われるQ&Aタイムが素晴らしい。Karlが15-20人程度の参加者1人1人順番に'are you happy?'と聞き、特に問題がなければ'very happy''i'm okay'等々と答えて終わり、質問があればKarlがその場で答えてくれるというシステム。
勿論研究活動に関する質問だけど、その内容は解析のテクニック、論文の書き方、関連論文の紹介、査読中の論文についての見解等々、バラエティに富んでいる。その1つ1つに、その場で質問者が納得するまでじっくり(1つの質問に数十分掛かることも)回答してくれるという何とも贅沢な時間。
Karl自身が今やっていることをトークしてくれることもあるし、多人数のグループなのに指導体制が決め細やかなのには本当に感心する。

そんなミーティングで、昨日トークして参りました。現在進行形の話をするのは初だったので大変緊張しましたが、2時間強があっという間でした。スライド15枚程度だったんだけどな… ともあれ有用なコメント・アドバイスを多数頂き、また前に進めそうで嬉しい限り。
どっと疲れて昨日は12時間睡眠~。まぁ普段も9時間とか寝てますが。はは。


隣の隣のビルに住むPeterは仕事が*超*早い人。
こちらに来た最初の週に「落ち着いたら挨拶に行かないとな~」と思いつつ座席で事務処理なんぞしていたら、いきなり「やぁ! 久しぶり。良い席だね!」と後ろから声を掛けられたので振り向くとPeterだったという…
そりゃ~もうパニックでシドロモドロ。
「で、いつミーティングする? 来週の水曜でいい?」という調子でその場で予定を決められた。

ミーティングは1対1でじっくり形式。英語も速いし内容も難しいし一番緊張する場面。
ミーティングの前にミルクティーを淹れてくれるし、どんな稚拙な質問にも丁寧に回答してくれるし、常にfriendlyに接してくれる。だけど、どーーしても緊張する。
とは言っても今のところ一緒に仕事はしてないので、ミーティングをしたのは数回で後はメールのやり取り。
しかしこれがまたキツイ。
近い将来一緒にやりたいけどまだ煮詰まっていないネタがあり、メールの内容は主に関連研究についての議論なのだが、正直言って所見で内容が理解できたことがない… 
まず長文であり、文章が難解で(スペルミスかと思ったらフランス語の単語だったりする)、内容も深く(文章が読めても意味が読み取れない)、知識の範囲が半端じゃない。
Peterからのメールは、一度ディスプレイ上で目を通して文章を理解し、プリントアウトして内容を汲み取るために読み返し、文中に出てくる彼の常識である研究に関する論文を読み、自分なりの意見をまとめ、再びメールを読んでPeterの意図を考え、やっと返事を書くという有り様。
まぁここまで時間が掛かるのも私の英語力&理解力不足ゆえなんだろうが…

先週こうしてやっとの思いで書いたA4 2ページ分のメール。きっちり3時間後にA4 3ページになって返信されて参りました。


そんなこんなで、3人のsupervisorにお世話して頂いている今日この頃。
我ながら、非常に恵まれた環境であるのだなーと常々実感。

明後日はRayのグループミーティングでトーク、来週は記念すべき初のスキャン実験が待っている。

未だにどのミーティングでもかなり緊張するけれど、失敗を恐れずにマイペースで前に進めたらな~と思っている次第です。

2 comments:

Anonymous said...

よく遊び、よく学び、よく働く(?)を地で行ってるね。充実した生活ぶりでホームシックにもならず、楽しめてる様子、何よりです。回りの人に助けられてwako幸せ者だ。

wako said...

ほんと、もったいないくらいの環境。

グループも分野も関係なく、皆が興味を持ってくれて色んなミーティングに呼ばれて嬉しい悲鳴だよ。